MEMORY

unforgettable 01 HAMA OKAMOTO

shot by Yoshiyuki Okuyama

shot by Yoshiyuki Okuyama

2010年。10月20日。 国立霞ヶ丘競技場でOKAMOTO’Sのライブをはじめて見た。赤い髪で白目を剥きながらドラムを叩くオカモトレイジ氏(狂気だった)。強くディストーションがかかったギターで揺れに揺れるオカモトコウキ氏(ノリノリだった)。ミックジャガーみたいな様子のオカモトショウ氏(本物だった)。ファンキーなベースを弾くのに微動だにしないハマ・オカモト氏(ホラーだった)。他にない彼らにしかない音楽を鳴らしていることはすぐにわかった。

shot by Yoshiyuki Okuyama

shot by Yoshiyuki Okuyama

それから数年が経った。VISAカードのために考えた企画のキャストとしてハマ・オカモト氏にお声がけした。説明に傾聴していて、鋭い視線で企画書に目を通していた。なんだか妙に落ち着いた佇まい。説明が終わると一言、「分かりました。演技しなくていいですよね。」と静かに。この映像制作を機にOKAMOTO’Sというバンドの映像表現に携わり始めることになった。LIVEへも多く足を運ぶようになった。彼のベースもたくさん聞いた。言葉もたくさん交わすようになった。相手の真意が手に取るように感じ取れる能力が頭抜けていてコミュニケーションが上手だった。人との距離感や間合いも天性のものがあるように感じれた。誰にもない彼だけのオーラ、のようなものがとにかく魅力的で眩しかった。知らぬ間にたくさんのポジティブな刺激を受けていることにも気がづいた。出逢ってからそろそろ10年くらいが経つのだろうか。

shot by Kohei Adachi

shot by Kohei Adachi

2019年、12月。縁やタイミングなどがあってハマ君のDECADEを振り返るような映像を手掛けている。そのことに最高に胸が高鳴っている。彼が今までくれた多くのあれやこれやを、このタイミングで還元しておきたいと思っている。そして期待を超えられるように研ぎ澄ませたいとも思っている。

2020年5月11日。完成した映像がこちら。

Kohei Adachi